
いま、時代に新しい波を起こすアーティストやクリエイターの“内側”に踏み込む連載企画「NEW WAVE, NEXT CORE」
彼ら彼女らがどのような景色を見て、何に揺さぶられ、どのような感覚を軸に世界を捉えているのか――その中心へと迫っていく。
流行やムーブメントは、常にひとりの“個”から始まる。次の潮流をつくる表現者のCOREには何が宿っているのか。
その起点を探りながら、これから生まれる新しい波の輪郭を読者とともに見つめていきたい。
第1回目に登場するのは、新時代を象徴する存在として注目を集めるMON7A。
2007年生まれ、高校3年生という若さでありながら、ファッション、表現、価値観のすべてに独自の視点を持ち、Z世代の変化を感覚的に捉えてきた。
そのスタイルの裏にはどんな衝動があり、どんな“CORE”が息づいているのか。彼の言葉から、その輪郭を紐解いていく。
.jpg)
―― まずは自己紹介をお願いします。
MON7Aです。2007年7月6日生まれの高校3年生で、アーティストとして活動しています。
―― 今日会ってみて、大人っぽさと高校生らしいフレッシュさが共存していることが印象的でした。普段のファッションはどんなことを意識していますか?
誰が見てもオシャレだと思ってもらえることは意識しています。
そのうえで、自分が本当に好きな服、自分らしいアイテムを混ぜるようにしています。
トレンドも見つつ、ところどころ自分らしさを入れるのが好きです。古着もよく着ます。
―― トレンドを追いつつ、自分らしさも出すって難しくないですか?
流行は好きなんですけど、人と被るのが本当に嫌で。
だから「これ好きだな」と思ったものは、それが自分の正解だと思って突き通すようにしています。
周りの目が気になる瞬間はあっても、やっぱり“好き”なものは変わらないです。

―― この企画のテーマ“NEW WAVE”。MON7Aさんが「次に来る」と思っているものは?
メンズネイルですね。以前からあったけど、ここ2〜3年で価値観がすごく変わった気がします。
爪先までこだわる男性が増えて、オシャレの一部として普通になってきている。
これからもっと自然になると思いますし、細部まで飾ることが増えてきてますよね。
―― 確かにいまの若い世代のオシャレって、結構“足し算”ですよね。
そうなんです。最近は引き算より足し算のスタイルが戻ってきてる感じがあります。
ティースジュエリーや耳ツボジュエリー、バッグをデコったり……。
平成っぽい雰囲気もあって、飾ることがアイデンティティになっている気がします。
傘につける目印キーホルダーとかも、その流れの一つだと思います。
―― 今日の靴紐チャームもすごくかわいかった。
あれ、流行ると思ってます(笑)。というか、流行らせたいです。
ティンバーランドとの相性も良くてお気に入りです。
家具選びです。1週間前に一人暮らしを始めたんですけど、まだ家にほぼ何もなくて。
机もなくてダンボールでご飯を食べてます(笑)。ベッドもなくてマットレスだけで寝てるので、早く揃えたいです。
でも、せっかくの一人暮らしなので、服と同じでちゃんと自分の好きな家具を選びたいと思っています。

―― MON7AさんのCOREになっている価値観を教えてください。
星が好きです。モチーフとしても、存在としても。キラキラしたものが好きで、自分もそうありたいと思っています。
今日のネイルにも星をつけています。
―― ほかに大切にしているものはありますか?
反骨精神です。
好きなことにネガティブな意見が向けられることがあっても、それが逆に燃えるきっかけになります。
全部ひっくり返したい気持ちが強いですし、「現状維持は後退」という気持ちも大切にしています。
やりたいと思ったことはすぐ行動に移したいです。あとは”デカいベイビー”になりたいです笑
―― デカいベイビー?!どういう意味ですか?気になります。
やりたいことをやりたいし、欲しいものは欲しいし、寝たい時は寝たい。
子どもの頃って、自分の欲望にすごく忠実ですよね。でも大人になると、それがだんだんできなくなる。それが嫌なんです。
だから、いくつになっても好奇心を忘れず、自由に欲望に忠実でいたいと思っています。
実は意外と将来のことを考えて不安になるタイプなので、余計にその気持ちを大事にしたいんです。

―― これから起こしたい“波”について教えてください。
これまでの活動で知ってくれる人が増えてきたので、ここからは“MON7A 2.0”としてアーティスト活動にもっと本気で取り組みたいです。
自分の作品を通して、もっと多くの人に自分の世界観を届けたいと思っています。
―― 最後に、来年1/27にリリースとなる新曲「TOGE TOGE」のテーマについても少し教えてください。
SNSが当たり前の時代で、常に誰かの評価がつきまとっているように感じています。
ポジティブもネガティブも含めて、どこかトゲトゲした空気がある。
活動を始める前から感じていたことではあったのですが、メディアに出るようになってから、その感覚をより強く感じるようになりました。
でも、そんな時代でも“自分らしく生きるって楽しい”ということを伝えたくて、この曲を制作しました。
この曲は、自分にとっての“宣戦布告”でもあります。
俺はこういう人間で、こういうスタイルでやっていく。その姿勢を、自分の言葉と音楽で示したかったんです。

少年のようなフレッシュさを保ちながら、常に自分の「好き」を信じて選び取る姿勢は、飽和した情報の中で迷いやすい時代においてひときわ鮮明である。
彼の言葉の端々には、まっすぐな好奇心と強い意志、そして表現を次の段階へ押し上げようとする静かな熱が宿っていた。
その熱は、彼らしい表現を支える確かな源になっていると感じた。
MON7Aが描く“MON7A 2.0”が、これからどんな“波”をつくり出すのか。その行方を見届けたい。
衣装:RELABEL
当日着用したのは、2024年に中国で設立されたユニセックスストリートブランド「RELABEL」。立体的なシルエットと唯一無二のデザインを導き出すディティールが特徴で存在感を放つ。60%にて日本初上陸を果たし、2025年にはBrand Awardを受賞。今後ブレイクすること間違いなしの新鋭ブランド。
Featured Artist:MON7A
Brand:RELABEL
Photographer:Rikuto Uchiumi
Stylist:RUI [RETUN REP]
Video:RURU
Hair & Make-up:Yoshie Kuwahara
Direction / Video Edit / Text:Minami Suzuki

